中古物件 | とある営業マンの裏話

中古物件

僕が主に取り扱っていたのは新築のマンションでした。


基本的にモデルルーム販売でしたが、来場者の中には予算が合わない客、立地が合わない客などいろいろな理由で自分の担当物件を気に入らないお客様が出てきます。


それを気に入らせるのが自分の腕ですが、予算などはどうしようもなかったりします。


そんな時、中古物件を売るようにしてました。


よくよく調べてみると中古物件の売り方はさほど難しくありません。


レインズ(今もあるのかな?)で周辺の物件情報を取得し、よさそうなところは専任媒介を結んでいる業者などから資料を取り寄せておく。人が住んでいる場合もあるから、内見が可能かどうかなども確認しておく。


で、新築の条件がどうしても合わない人にはちょっと休めの中古を勧めるのだ。


ここで気をつけなければいけないのは、中古に頼らないようにしなければならない。


中古という逃げ道があると、自分の担当物件を強く勧めなくなってしまうのでここだけは要注意。


新築と違うのは契約のときに売主も個人が多いということだ。


企業対個人ではなく、個人対個人。


僕らはそれを仲介しているだけ。


一番困ったのは、売主が外国人で、どうやら愛人の家だったよう。

主人が死んだのをきっかけに財産を売って母国に帰る予定だった。


その場には、その主人の本妻もいて、名義が愛人と主人の名義になっていたため、権利関係がややこしく、売却した金額のいくらかをその愛人外国人が持っていくことになっていた。


本妻は契約のときに悔しいと泣き出す始末。


大変なのは買主のこちら側。


だってそのいわくつきの物件を今から契約するのだから。


相当フォロー入れましたがね。


物件は関係ないですからね。と。


仲介はいろいろと大変です。。。。