電卓 | とある営業マンの裏話

電卓

ローン計算用の電卓って皆さんご存知でしょうか?

月々の返済がすぐに計算できる優れものです。

僕はこの電卓を絶対に使わないと決めていました。

これは僕なりのこだわりです。

僕が使ってたのは誰が見ても何の機能もついてないと一目瞭然でわかる普通の電卓です。

カシオの12桁の電卓で1200円程で購入できます。

では何故その電卓を使わなかったのか?

答えは【演出】です。

当時若かったですし、僕は見た目も非常に幼くお客様に舐められやすかったのです。

やはり何かでお客様に「こいつできる…」と思わせないと交渉をこちら主導で行うことなどできません。

なのでローン計算は普通の電卓で行い、場合によっては電卓を使わず暗算で計算し、紙に書いて説明をしていました。

ローンの計算なんて100万円単位の借入れ早見表があれば誰でも計算できますからね。

ほぼすべての営業マンがローン計算をPCの専用ソフトで行い印刷してお客様にお渡しします。

お客様もそれが当たり前になっているから、いきなり目の前で電卓弾かれて、紙に書いて説明されたら、こいつなんか違うと思いますよね。

しかもローン計算は営業マンがバックルームに戻って計算するため結構待たされるのです。(まあ裏で上司とけんけんがくがくやってるのですが…)

僕はローン計算はよっぽど複雑でなければ直ぐにその場でだしてました。

お客様のストレスも少ないですし、金額が合わないお客様を長引かせるのはリスクです。。

計算して印刷するのは最後でいいんです。

上司への報告はこまめにいれる必要があるのは以前も書きましたが、このタイミングではないと思っています。

まあそんなこんなで【演出】をしていたわけです。

交渉の途中でお客様に

「○○さん、ところでおいくつなんですか?」

「○○歳です」※ちなみに実年齢よりも2歳上で

「しっかりされてますねぇ」

なーんて会話があったらうまくいった証拠です。