理想のクロージング | とある営業マンの裏話

理想のクロージング

僕が理想とするマンション販売のクロージング。

最後、お客様に


「申込書を書きたいので、是非お願いします。」


と言わせることだ。


ここでのポイントは、お客様が自分に頭を下げていることである。
僕はいつも申込書に記入してもらう前に、必ず言う台詞がある。


「迷ってたり、もしかしたら申し込んでも断るかもと思っているのであれば、
 今日申し込まないで下さい。他にほしい方に迷惑がかかるので。」


しかも相当強くいいます。


「本当にほしいのであれば、なんとか僕が努力して部屋を押さえます。
 今営業に出ている人間には、この部屋を勧めないよう根回しをします。
 だから断られると、その営業マンとお客様にも迷惑がかかります。」


「どうしますか?」

この流れで、最後お客様から「お願いします」といわれると、
かなりの確立で、断りが来る確立を落とせる。


更に追い討ちをかけるように、申込書を書いた瞬間に、
僕はいつも携帯電話を取り出し、嘘の電話をかける。


「あ、●●さんですか? 403号室ですが、私のお客様に今
 申込を頂いているところです。もし今接客されてるお客様が
 検討されているようであれば、お断りしてください。」

といった感じだ。


なんかわざとらしくて、本当に効果があるかどうかこの文面だと
わかりずらいが、本当にこれは効果的だし、やらないと心配になる。


営業マンとして、断りが来るのを防ぐことは絶対に必要だし、
ほんのささいなことで、お客様の心変わりを防ぐことができるのだ。


いろいろ気を使うことが、他人と差をつけるコツなのである。