尊敬する上司 | とある営業マンの裏話

尊敬する上司

僕が不動産営業をやっていた頃、もっとも尊敬する上司がいた。
今でも心から尊敬している。(社長もそうだったが、直接仕事では絡んでいないので。。)
とにかくかっこよかった。
マンション営業をしていると、かなりの下請けもしくは取引先との付き合いがあります。ゼネコンであったり、広告代理店であったり、モデルルームを作る業者だったり、インテリアコーディネーターであったり。

その上司Mは、すべての取引先から愛されていた。

僕はいつもその取引先企業から、

「君は○○さんの下で働けて本当に幸せ者だよ。上司は選べないからね。」

と言われていた。

その上司はビジネスセンスがあるので、話しをしていてわくわくする。恐らく取引先企業の人たちも同じわくわく感を味わっていたのだろう。

僕が一番おどろいたのは、販売をしている物件のある一つのタイプが全然売れていなかったときのことだ。

その上司はある打ち合わせの際にそのタイプの図面にをいきなり赤ペンで校正し始めた。

「この間取りが売れていないのはこういう理由からだ。ここをこう変えればネックはなくなるので、売れると思う。」

そういって、ゼネコンの所長をまるめこめ、販売途中なのに図面を変えてしまった。

そのときに指摘したネックが的確であったため、そのタイプはみるみる売れていった。

でも恐らく本当に売れた理由は、営業マンたちが売れる自信がついたからだと思う。売れていないタイプは敬遠してしまう感があるので、間取りを変えたことで新鮮味がまし、すすめるようになったのだろう。

世の中にはいろんな人がいますな。